2005年08月04日
はじめまして、○○君
眠気と痛さと戦い、いつの間にか朝になっていました。立会いは怖いと言っていたばばちゃは、心配になって見に来ていました。でも、そろそろ本当に出てくるところだったので、先生が手で「あっちに行ってて」と指示してました。
ここの助産院のすぐとなりにお友達が住んでいたので、恥ずかしい声は出せないと、声を我慢していたら本当にいきんでいい所でも我慢していました。というか、力が入らなくなっていました。介助の助産師さんにお腹をおされ、母ちゃんは腹筋の格好で踏ん張り、赤ちゃんの頭がでてきました。「あとは力を抜いていいよ。」という声で、完全に力を抜いていると、ニュルンという間隔と共に「オギャ〜ッ!」。ぉぉ・・・産まれましたか。
でも、名前を呼んであげる事がでいませんでした。まだ決まっていなかったからです。夫婦で考えていたのですが、最後の決定権は父ちゃんにゆだねていました。早く呼んであげたいなぁ〜。と思いながら赤ちゃんは母ちゃんの腹の上。へその緒の処理をしてもらっているときに、山形のじっかから電話が。母ちゃんは哀れもない姿で電話にでてました。
「今産まれました〜。産湯に入ってますよー。」
助産院、なんでもありです・・・。その後、父ちゃんにも自ら電話をすると、早退してとんできました。
「こんにちは。きみの名前はぽん吉だよ。」
そうか、ぽん吉くんか・・・。よろしくね。ぽん吉君。
父ちゃんはここに来るまでの電車のなかで、名前を決定してきたそうです。椎名誠の小説と一緒だね、なんて話し、その日はそのままのんびり入院部屋で親子3人でゆっくり過ごしたのでありました。
とても良く晴れた暑い夏の日でございました。